これから自営で、居酒屋を始めたいと思っていらっしゃる方に向けて、実際にお店を38年継続してこられた経緯を対話形式でお話いたします。参考になればと思います。
継続する為に気を付ける事

こんにちは。三つ子のママです!そして居酒屋のママです!居酒屋業を、新しく始めたいとの事ですが…?

はい、僕は居酒屋で飲むのが大好きなので、趣味と実益を兼ねて、自営でお店をを始めたいんですが、長く続ける秘訣はありますか?

がんばって下さい!長く続ける秘訣ですか?う~ん、その前に少し厳しいお話をさせて頂かなければなりません。

居酒屋の向き不向きで言わせて頂くと、お酒が好きな人イコール向いている人ではないようです。長年商売をしていて、入ってくる情報ですが、きっかけが、お酒がが好きだから、という理由だけで居酒屋を始めた方は続かない事が多いようです。(いきなり厳しくてごめんなさい!)

えっ!好きな人のほうが、お酒の事とか飲む人の気持ちが分かるから、向いているんじゃないんですか?僕もお酒が好きだから、お客さんのニーズに応えるのにぴったりだと思ったんですが…

そうですね!確かにお酒に詳しかったりすると強みになるかもしれません。私と主人は飲めないのでお酒の美味しさが全く分からないです。その面では少しマイナスかもしれません。

えっ!お二人ともお酒を飲めないんですか?びっくりです!

よく言われます。(笑)でも、飲まないからこそ続けられた点もありますよ!まず、飲みすぎる事が無い為、お酒で身体を壊す事が無い点です。義父は身体を壊して長く続けられなかったですから…何せいつも大量にお店にお酒がありますから、いくらでも飲める状態です!

確かに!じゃあ誘惑に負けて飲まなければ良いんですね!僕は仕事中は飲まないつもりです。

そうですね!ただし、出して頂いたお酒を断る必要はありません。折角の行為を無下にされたと思われる場合もあるからです。口をつけるふりをして「頂きます!」を言ってから処分しましょう!

もったいないけど、そうします。(´;ω;`)

ノリ良くお客様と飲みたい気持ちはあると思いますが、趣味と商売は分けて、お店はお金を得るための物と、ハッキリ区別して取り組んだ方が長く続くと思います。そのうえで、ご自身の居酒屋が好きというノウハウを生かして、何を置いてどの様にしたら喜ばれるか考えると、とても良いお店になると思います。

なるほど、確かにそうですね!自分が好きな物をたくさんお店に出したいと思います。他にも何かありますか?

後は、「親しき仲にも礼儀あり」で必要以上に、お客様の会話に自分から入りすぎない事です。基本、お客様はお酒を飲むと自身が饒舌におしゃべりしたいので、それを邪魔されたくないようです。

あ~確かにお酒が回るとしゃべりたくなります。(笑)

そうみたいですね!気持ち良く飲んで帰ってもらう為に、邪魔しないほうが良いみたいです。でも、一人で飲んでいる方や、話に誘われたら一緒に会話したほうが良いですね!臨機応変です!
値段の設定

金銭面でも心配です。値段の設定などはどのようにしたら良いですか?店舗を借りる予定なので高めに設定したいのですが…

その件は少し難しいですね!先にお店を始める場所で、リサーチが必要です。商売ですから当然利益を出さないといけませんが、始める場所によって値段の相場がありますので、相場よりも高く設定しすぎて集客自体が出来ないとなると本末転倒です。だからと言ってやみくもに安く設定したほうが良いと言っている訳ではありません。他には無いオリジナル商品なら利益を得やすいと思います。

オリジナル商品ですか?例えばどんなものですか?

例えばお酒なら周辺のお店で出していない物をリサーチして出すとか、料理の場合は自信があるなら、考えたオリジナル料理でも良いですし、または同じ商品が他でもあるとしても、少し手が込んでいると思わせるようにするとか…例えば当店の場合は「あじ刺し」と書いていますが、中身は普通のお刺身とナメロウを盛り合わせてお出しします。「イカ刺し」も、スルメに限りますが、下足の部分のホイル焼きも盛り合わせます。このように商品に付加価値を付けてお店ならではのオリジナリティを出すのは如何でしょうか?

なるほど!全くのオリジナルというよりは、同じ商品でもお得感がある出し方をするという方法もあるという事ですね!

長年営業していても、値段の悩みは、常にあります。現在の様に仕入価格の高騰などは本当に頭の痛い悩みです。仕入が上がったからといってすぐに、同じくらい値段を上げるということは集客が落ちる可能性が高くなるので、なかなか上げる事は難しいです。
なので、メニューは定番商品と定期的に入れ替わる商品を置いて、入れ替わる商品で利益を得るように設定することが多いです。そうすれば値段が少し上がっていても気が付くお客様はほとんどいないからです。

そうですね!確かに自分も定番の商品だと値段が上がるとすぐに気が付きますが、以前あった商品の値段までは細かくは覚えていないです。
毎月の経費
- 商品の仕入(当店のように鮮魚を扱う場合は毎日仕入があります。ロスも結構大きいです。)
- 水道光熱費
- 家賃(場所によってかなり違うし、持ち家か賃貸でちがう)
- 雑費
最後に、当店は鮮魚を扱っていますが、鮮魚で利益を得るのはとても難しいです。他の商品でカバーしている状態なので一概に、商品すべてが仕入価格+決まった利益を乗せるというやりかたではありません。それぞれのやり方があると思いますが、一品の値段が飛びぬけて高いと、あまり売れずにロスが多くなってしまうからです。上手にバランスをとって値段設定される事を提案致します。適度に冷凍の物もあるとロスが無くておすすめです!
たくさんの記事の中から選んで見て下さってありがとうございました!また、お役に立てそうな事がありましたら書きますので、また見て頂けたらうれしいです。(^^♪
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